無言の行
むごんのぎょう
表現名詞
標準
ascetic practice of silence
文例 · 用例
しかし時間が來れば動かぬわけにいかない只だ人車鐵道さへ終れば最早着ゐたも同樣と其を力に箱に入ると中等は我等二人ぎり廣いのは難有いが二|時間半を無言の行は恐れ入ると思つて居ると、巡査が二人入つて來た。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
お杉は消えかかる焚火を前にして、傍の岩に痩せた身体を凭せかけたまま、さながら無言の行とでも云いそうな形で晏然と坐っていた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
生きる目あての全部であった、という事が、その時、その時の女房の姿態、無言の行動ではっきりわかるような気がして来たのであります。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
斬るか、斬られるか、真剣抜打の応酬なくんばあるべからざる処を、面壁九年、無言の行だ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
まして迂闊にしゃべることも出来ないので、二人は無言の行に入ったように、桜の蔭にしゃがんで黙っていた。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
何を考え込んで何を思いふけっているのか、じつに驚くほどにもむっつりと押し黙って、まったくの無言の行なのです。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
そうして仲見世の実地試験応用の無言の行は、現実式中の現実式と云うべきであろう。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
いつも三人は、緑色のシェードをもった卓上電燈の光りで、宝石の魅力ある光をながめるのですが、今は丁度午前二時で、三人は一時間ほど前に、男爵邸でかなりに心身を疲労したせいか、青色の光の前で、まるで催眠術にでもかけられているように、ぼんやりした表情をしつつ、長い間、無言の行をつづけました。
— 小酒井不木 『稀有の犯罪』 青空文庫
作例 · 標準
修行僧たちは百日間にわたる無言の行に挑み、己の内面を見つめ直す。
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無言の行の間は、ジェスチャーすら禁じられるという厳しい規律があった。
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家族とのトラブルを機に、彼は自室にこもって勝手に無言の行を始めた。
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