川蝉
かわせみ
名詞
標準
文例 · 用例
」 鉄砲で狙われた川蝉のように、日のさす小雨を、綺麗な裾で蓮の根へ飛んで遁げた。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
川蝉が居る、鷺が居る、岸には水あふひが浮いてゐる。
— 横瀬夜雨 『筑波ねのほとり』 青空文庫
世界の初めごろ蝙蝠は川蝉のやうに青い色で、胸は燕のやうに白く、そしてうるほひ深い大きな眼を持つてゐたから、その眼の色とひらめく羽根のうごきとで「きらめく火」といふ名でもあつたが、世の中が移り変つてその「きらめく火」が「黒い放浪者」とまでなつてしまつた。
— 片山廣子 『蝙蝠の歴史』 青空文庫
かわせみと云うんだ。
— 宮沢賢治 『やまなし』 青空文庫
『かわせみだ』子供らの蟹は頸をすくめて云いました。
— 宮沢賢治 『やまなし』 青空文庫
かえって、よだかは、あの美しいかわせみや、鳥の中の宝石のような蜂すずめの兄さんでした。
— 宮沢賢治 『よだかの星』 青空文庫
蜂すずめは花の蜜をたべ、かわせみはお魚を食べ、夜だかは羽虫をとってたべるのでした。
— 宮沢賢治 『よだかの星』 青空文庫
私にそれぼんこれはどうやといいつつ懐紙へかわせみと水草を描いて見せた。
— 大切な雰囲気 『大切な雰囲気』 青空文庫