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誦文

じゅもん
名詞
1
標準
文例 · 用例
僧は上り框に腰かけて、何の恥らう様子も無く、悪びれた態度もなく、大声をあげて食前の誦文を唱え、それから悠々と箸を執った。
岡本かの子 とと屋禅譚 青空文庫
寂心は長保四年の十月に眠るが如く此世を去ったが、其の四十九日に当って、道長が布施を為し、其|諷誦文を大江匡衡が作っている。
幸田露伴 連環記 青空文庫
宣り処における口誦文が、のりとごとであつた。
折口信夫 日本文学の発生 青空文庫
すなわち氏はこれをもって経文|空読の無学の徒の名となし、『※嚢鈔』や『年中行事大成』の、門に立って経文を唱える「唱門師」説、また『閑田耕筆』の「唱文師」説を排して、『峯相記』の「誦文の法師」の説に賛意を表しておられるのである。
喜田貞吉 俗法師考 青空文庫
あるいは証文士・声聞身・正文などとも書き、あるいは理窟責めに、唱文師・誦文師などの文字を用いた例もすでに柳田君が十分引証せられてあるが、これらはいずれもその根原を忘れた後のあて字であって、もって証とするに足らぬ。
喜田貞吉 俗法師考 青空文庫
同書は、当時世間では普通に「声聞師」と書いていたのに対して、彼らは門に立って誦文を唱うるものなるがゆえに、よろしく「唱門」と書くべきものだと論じているのである。
喜田貞吉 俗法師考 青空文庫
さらにこれを「唱文師」と書き、あるいは「誦文」の義だと解せんとするにも、また一応の理由は認められる。
喜田貞吉 俗法師考 青空文庫
たとえば、妙恵の追善にしても、その諷誦文(悼辞)は、自身が親しく筆をとっていた。
筑紫帖 私本太平記 青空文庫