幻辞.com

燗瓶

かんびん
名詞
1
標準
文例 · 用例
女中の房は手早く燗瓶を銅壺に入れ、食卓の布を除つた。
国木田独歩 節操 青空文庫
』 房は燗瓶を揚て直ぐ酌をした。
国木田独歩 節操 青空文庫
昼も夜もコツコツと三八九の原稿を書いた、火鉢に火のないのが(木炭がないので)さびしかつた、燗瓶に酒があつたら賑やかすぎるだらう。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
九谷の燗瓶を振り上げた。
夢野久作 名君忠之 青空文庫
飲みさしの燗瓶もそこにちゃんと立っていたのですから月あかりを便りにした事は間違いないと思いますので……こればっかりは不思議で不思議で仕様がないので御座います。
夢野久作 S岬西洋婦人絞殺事件 青空文庫
逆手に持っていた刃物と見えたのは、白い瀬戸の燗瓶だった事までわかりましたが、もう引返すだけの勇気はありませんでした。
夢野久作 S岬西洋婦人絞殺事件 青空文庫
「……ちょっと主人を呼んでくれい」「ハイ……」 と云ううちに小娘は燗瓶を置いて立上った。
夢野久作 斬られたさに 青空文庫
……と思う間もなく最前の小娘が、別の燗瓶を持って這入って来た。
夢野久作 斬られたさに 青空文庫