定宿
じょうやど
名詞
標準
one's regular inn
文例 · 用例
これが晩年までも彼のロンドンでの定宿となり、ほとんど毎年数週ないし数月をここに送ることになったのである。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
だが、彼等を待っているのは、頭をはねる親方が、稼ぎを捲き上げてしまう、工場の指定宿だった。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
博多随一の鶴巻屋を定宿にして、蔵元屋の帳面をドダイにした黒田藩の財政を調べに来よるに違いないがなあ」「フン。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
「どうして、親類どころか、定宿もない、やはり田舎ものの参宮さ。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
――この温泉旅館の井菊屋と云うのが定宿で、十幾年来、馴染も深く、ほとんど親類づき合いになっている。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
私は、その翌年の春、大学を卒業する筈になっていたのだが、試験には一つも出席せず、卒業論文も提出せず、てんで卒業の見込みの無い事が、田舎の長兄に見破られ、神田の、兄の定宿に呼びつけられて、それこそ目の玉が飛び出る程に激しく叱られていたのである。
— 太宰治 『一燈』 青空文庫
そして、飛脚は午近くなって野根村へ往ったが、佐喜の浜の鍛冶の母のことが気になっているので、それの詮議をするつもりで、己の定宿にしている宿屋へ往って昼飯を喫い、宿の主翁に前夜の話を聞かしたが、鍛冶の母のことは云わなかった。
— 田中貢太郎 『鍛冶の母』 青空文庫
あの氷垣という男は毎年一度ずつはここらへ廻って来て、曽田屋を定宿としているので、姉とも妹とも関係しているらしいという噂を立てられている。
— 岡本綺堂 『怪獣』 青空文庫
作例 · 標準
毎年夏、私たちはこの海辺の旅館を定宿にしている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
店主は、私たちが定宿の客であることを覚えていて、いつも温かく迎えてくれる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
旅行の計画を立てる際、定宿があると宿探しの手間が省けて楽だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite