空々しい
そらぞらしい
形容詞
標準
false
文例 · 用例
とすると、今度の戦争は有史以来特筆大書すべき深刻な事実であると共に、まことに根の張らない見掛倒しの空々しい事実なのである。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
大恩は謝せず――新子は今のようになってしまっては、前川に礼をいうことさえも、空々しいほど、世話になり過ぎ、新しい好意を辞退するのが可笑しいほど馴れてしまっている。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
)余程車を止めて、口でもあけて看板を打ち眺めてやらうかと思つたが、それもあんまり空々しいので、「他の劇場の前も通つて呉れ給へ。
— 牧野信一 『川蒸気は昔のまゝ』 青空文庫
村長はその私の顔に接すると、更にもう一辺空々しい嗤ひ声を挙げた。
— 牧野信一 『その村を憶ひて』 青空文庫
なお又、年齢、戦争、歴史観の動揺、怠惰への嫌悪、文学への謙虚、神は在る、などといろいろ挙げる事も出来るであろうが、人の転機の説明は、どうも何だか空々しい。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
」 回想すると空々しいが、この時私の胸はうれしさの余り涙の感じで一杯だつた。
— 牧野信一 『ビルヂングと月』 青空文庫
年を重ねるに伴れて、単に若気の亢奮に駆られてゐるらしい空々しい血気が消え失せたならば、これも屡々他人から云はれた通り、阿呆な空殻になつてしまふであらうと、臆病な私は怖れてゐた。
— 牧野信一 『素書』 青空文庫
さう思つて見ると何うも近頃、笑つても、泣いても、心底から感情に支配される如き思ひもなく、空々しい歎きの煙りにうろたへてゐるばかりの気がするのであつた。
— 牧野信一 『病状』 青空文庫
作例 · 標準
彼の空々しい謝罪には、誰も納得しなかった。
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そんな空々しい態度では、誰も信じてくれないだろう。
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彼女は空々しい笑顔を浮かべ、本心を隠していた。
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