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荒ごなし

あらごなし
名詞
1
標準
文例 · 用例
大師匠に話しておいでのようでしたよ」「おお、そうかい――じゃあ、また来ますよ」 のれんを分けて出て、闇太郎、暗がりにたたずんだが―― ――こないだ焼けた贔屓といやあ広海屋にきまっているが、さては、いよいよ、三斎屋敷に乗り込むまえに、あっちを荒ごなしにかけようとするのだな。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
それだから自然と仕事も粗末になって荒ごなしの物を和郎さんの方へ送って進げて毎度|剣突を喰うがこれからはお互に仲を好くしようではないか」腸蔵「それは私も大賛成さ。
春の巻 食道楽 青空文庫
荒ごなしどころか折々はまるのままで送ってよこす事もあるからツイ喧嘩も始めるようなものさ。
春の巻 食道楽 青空文庫
今朝の雑煮餅だって随分荒ごなしだったゼ」胃吉「あれは堪忍してもらいたい。
春の巻 食道楽 青空文庫
いつの時代でも必ず、君たちの知っているいわゆる通俗の英雄豪傑のほかに、やはり英雄豪傑ではあるが、君等の知る通俗の英雄豪傑に優るとも劣ることなき偉材が存しているものだ、それがいわゆる通俗の英雄豪傑のした荒ごなしを補填して行って、人間の仕事に、不朽の光栄を残して行くようになっているのだ。
勿来の巻 大菩薩峠 青空文庫
強いて質すと、以前荒ごなしの材木を搬出する際に若い女達もこの急崖を上下した。
木暮理太郎 黒部川を遡る 青空文庫
既に昼間荒ごなしがしてあったから、一々能く耳に入ったらしく、「お前達が進んでいるほどあって申分ないようね。
佐々木邦 脱線息子 青空文庫
悉皆見届けられてしまいました」「と」「はあ」「嘘よ、皆」「やあ」「オホヽヽヽ」 と佳子さんは先ず荒ごなしだった。
佐々木邦 求婚三銃士 青空文庫