醒時
醒時
名詞
標準
文例 · 用例
心理學者の誤謬 夢の解釋について、多くの心理學者に共通する誤謬は、覺醒時に於ける半醒半夢の状態から、眞の昏睡時の夢を類推することである。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
覺醒時に於ては、既に半ば意識が働き、夢を夢と意識することから、人は或る程度まで、夢を自分の意志によつて、自由にコントロールすることができるのである。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
覺醒時に於て、知覺が半ば目を醒ましてゐる時には、疑ひもなくその通りである。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
――猛虎肉酔初醒時。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
放庵は曾つて未醒時代の写実的追求によつて、その理想境を一応追求したのであつたに違ひない。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
放庵は未醒時代から、今に至るも私は理想主義者であると思ふ。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
右は呉一郎本人も、然かく信じおれるが如くなるも、這は睡眠中の感覚作用と、覚醒時の知覚作用とを同一視せるより出でたる誤解にして、甚だ軽率なる判断なりと認むるに躊躇せず。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
すなわち夢の進行中に於て、突然、不可抗的に受けたる驚愕、恐怖、歓喜、その他の心境の急変化と、覚醒時に於て不意に大音響に打たれたる心理の急変化とが酷似せるがために、逆に錯覚されて一ツの音響と感ぜられたるものなる事を知るを得べし。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫