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窶々

窶々
名詞
1
標準
文例 · 用例
――杜若の花を小褄に、欠盥で洗濯をしている、束ね髪で、窶々しいが、(その姿のゆうにやさしく、色の清げに美しさは、古井戸を且つ蔽いし卯の花の雪をも欺きぬ。
泉鏡花 河伯令嬢 青空文庫
」 と呟きつつ、提灯差附け凝視むれば、身装こそ窶々しけれ、頸筋の真白きに、後毛の匂こぼるる風情、これはと吉造首を捻って、「しっかりせい。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
八田巡査はきっと見るに、こはいと窶々しき婦人なりき。
泉鏡花 夜行巡査 青空文庫
やがてその臣と左の足に故障のある窶々した住職が出て来た時には、監物たちは本堂の前に立って内陣に点った二三本の蝋燭の光に、大小の仏像の薄すらと浮いているのを眺めていた。
田中貢太郎 不動像の行方 青空文庫
連の一人は曾根の身内にあたる婦人で、艶の無い束髪や窶々しいほど質素な服装などが早く夫に別れたらしい不幸な生涯を語っていた。
島崎藤村 家(上巻) 青空文庫