余風
よふう
名詞
標準
surviving custom
文例 · 用例
わが邦の亥の子餅ももと猪を農の神として崇めた余風で、猪の形した餅を拝んだ後食ったらしい。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
その余風が江戸から東京へ伝わって、明治の初年までは残っていたので、殆んど“前代未聞の椿事”ともいうべきこの活歴芝居に対して、たといその内心では、何と感じていようとも、表面は比較的冷静の態度を維持していることが出来たのであろうと、わたしは判断している。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
当時はまだ階級制度の余風が遺っていて、貴族の子は平民の子を軽蔑したものだ。
— 伊波普猷 『私の子供時分』 青空文庫
今は理論の上において官民に等差を附せずしかも事実の上においてなほ官尊民卑の余風を存す。
— 正岡子規 『従軍紀事』 青空文庫
今夜店の植木屋などの、法外な事をいうのは、これらアラボシ商人の余風なのでしょう。
— 淡島寒月 『江戸か東京か』 青空文庫
余風労未癒えず服薬横臥すれど、心いら立ちて堪えがたければ、強ひて書を読む。
— 断膓亭日記巻之二大正七戊午年 『断腸亭日乗』 青空文庫
戦国の余風を受けて殺伐な世だ。
— 林不忘 『寛永相合傘』 青空文庫
新興の江戸政体には、もう町奉行の組織だの、大庄屋制度をそのまま厳めしく延長したような職制や民治が体をなしかかっていたが、民間の旧習というものは、上ができたからといって、遽に余風が革まるものではない。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
作例 · 標準
この地方には、昔の豪族の余風が今も残っている。
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その古い町並みには、江戸時代の余風が感じられる。
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彼のアート作品には、古典絵画の余風が見受けられる。
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