打って出る
うってでる
動詞-一段
標準
to launch oneself upon
文例 · 用例
(藤井滋司 宛) (一) 将棋の【歩】にもいろいろあるが敵王頭にピシリと捨身に打って出る【歩】もあれば、マタ、棋士が手に詰まった時、ひょいと突く【香】の上の【歩】もある。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
では小部数を覚悟してそれでも本を出したいと願う書き手は、自費出版を引き受ける印刷所や編集業者を儲けさせて、懐にずんとひびく〈道楽〉に打って出るしかないのか。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
山野、桑田はもちろん、俺とは天分において、あまり相違はないと思われる岡本や川瀬や杉野でさえ、これでもう的確に、文壇に打って出る第一歩を踏み出しているのだ。
— 菊池寛 『無名作家の日記』 青空文庫
彼らが同人雑誌で打って出るのなら、俺は単独で出て見せる。
— 菊池寛 『無名作家の日記』 青空文庫
俺はもう目を閉じて、あいつの華々しく打って出るのを、辛抱するよりほかに、どうとも仕方がないのだ。
— 菊池寛 『無名作家の日記』 青空文庫
あの図書館へ来る幾百幾千という青年が、多少の落伍者はあるとして、それぞれ目的を達して、世の中へ打って出るにもかかわらず、あの爺は永久に下足番をしている。
— 菊池寛 『出世』 青空文庫
しかし此人は大衆文芸家として、打って出るだろうと思われます」 問「純文芸の作家連も、大衆文芸へ手を染めましたね」答「叱り乍らも手を染めました」問「これに関してのご感想は?
— 国枝史郎 『大衆文芸問答』 青空文庫
商会は焼け跡に、仮事務所を作り、再び商売に打って出ることになったからである。
— 海野十三 『棺桶の花嫁』 青空文庫