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憂懼

ゆうく
名詞動詞-サ変
1
標準
fear
文例 · 用例
信は命を受けて憂懼為すところを知らず、情誼を思えば燕王に負くに忍びず、勅命を重んずれば私恩を論ずる能わず、進退両難にして、行止ともに艱く、左思右慮、心|終に決する能わねば、苦悶の色は面にもあらわれたり。
幸田露伴 運命 青空文庫
六千萬の同胞誰か憂懼に堪へざるものあらんや。
大町桂月 箱根神社祈願の記 青空文庫
「人間界上下賢愚一同に、子孫を愛惜せざるはなく、痘疹を憂懼せざるはなし。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
其の愛惜憂懼の心を、後患はしらず、一時苟且の種痘にて、掃ふがごとく忘れたるがごとくせしめば、愈(中略)蛮夷の法を慕ふに至らむ。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
何ゆえというに、貧乏とはただ物の不足をのみ意味するのではない、欠乏の恐怖と憂懼、それがすなわち貧乏であるが、かかる恐怖はトルストイの到底知るを得ざるところだからである*。
河上肇 貧乏物語 青空文庫
愕然、大いに憂懼す。
井上円了 妖怪報告 青空文庫
そしてきゆうくつな上着の肩を氣にしながら、それでもわざと胸を張り、大きく手を振つて町を通つて行きました。
宮沢賢治 銀河鐵道の夜 青空文庫
そして足や鉄砲がそこいらへつかへて、きゆうくつでした。
鈴木三重吉 一本足の兵隊 青空文庫
作例 · 標準
夜の街を歩く遊君は、きらびやかな装いをしていた。
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彼女は、かつて遊君として働いていた過去を、誰にも話さなかった。
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その物語は、身分を隠して生きる遊君の悲しい運命を描いている。
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