生優しい
なまやさしい
形容詞
標準
somewhat kind
文例 · 用例
彼奴の顔が……」「月の光で見ると彼の生優しい顔が、鬼の様、釣り上ったがなあ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
がふくろの聲は、そんな生優しいものではない。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
それでも先々女房には化粧をさせたり、子供には可憐な衣服をさせたりして、親父殿も晩酌の一杯ぐらいは楽んでいられて、ドンドン、ジャンジャン、ソーレ敵軍が押寄せて来たぞ、酷い目にあわぬ中に早く逃げろ、なぞということは無いが、永禄、元亀、天正の頃は、とても今の者が想像出来るような生優しい世では無かった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
掏摸と彫像『世間ではよく、トンとぶつかられたと思つた途端に、電光石火に財布を掏られたなどといつてゐますが、嘘ですよ、いくら職業でも、さうはいきませんよ』と彼は得意で掏摸にも充分な研究的態度が必要なこと、生優しい職業ではないことを力説するのであつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
忍び返しにも疵をつけず、松の枝にもさわらずに、この高塀を乗り越すというのは生優しいことじゃあねえ」 どう考えても、これは町家の娘などに出来そうな芸ではなかった。
— 石燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
今までに持ち込んで来たお土産の分量だって、生優しい金高じゃないんだからね。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
とても生優しい声では届かぬので、いつもあたしはほんとうの兵隊さんのやうに立ちあがつて声を限りに、はあい!
— 牧野信一 『鵞鳥の家』 青空文庫
然う云って了えば生優しい事だが、実はあれに就いては人の知らない苦悶をした事がある。
— 二葉亭四迷 『予が半生の懺悔』 青空文庫
作例 · 標準
「あいつは生優しい性格だから、頼まれると断りきれずに損ばかりしているんだ」
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部下に対して生優しい態度で接しすぎたせいで、現場の規律が少し緩んでしまったようだ。
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彼女の生優しい眼差しに見守られると、ささくれ立っていた心も次第に落ち着いてきた。
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