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不検束

ふけんそく
名詞
1
標準
nonrestraint
文例 · 用例
しかし不検束な主人はその正規の時間に帰って、正規のおしきせの晩酌で満足して寝ることは稀であった。
梶井基次郎 不幸 青空文庫
」「かい虫をわかしとりましたんじゃ」 ――一つには峻自身の不検束な生活から、彼は一度肺を悪くしたことがあった。
梶井基次郎 城のある町にて 青空文庫
人気盛りの若い俳優の不検束な生活が、彼を借金の淵へ追い沈めたらしい。
岡本綺堂 源之助の一生 青空文庫
一月二月小野田の住込んでいた店では、毎日のように入浸っていたお島は、平和の攪乱者か何ぞのように忌嫌われ、不謹慎な口の利き方や、遣っぱなしな日常生活の不検束さが、妹たち周囲の人々から、女雲助か何かのように憚られた。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
何事にも不検束な彼にも、監視と鞭撻の余儀ないことが痛感された。
徳田秋声 花が咲く 青空文庫
Goethe が小さいながら一国の国務大臣をしていたり、ずっと下って Disraeli が内閣に立って、帝国主義の政治をしたようなのは例外で、多くは過激な言論をしたり、不検束な挙動をしたりする。
森鴎外 沈黙の塔 青空文庫
この市に持ちあがっている不検束は、すぐにばれてしまうだろうて!
または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 死せる魂 青空文庫
他のあらゆる事情に於ては否定すべき存在であるのに、そのことのただ一つの技術のために、彼の不検束が許されている。
椰子林の巻 大菩薩峠 青空文庫