葱坊主
ねぎぼうず
名詞
標準
onion flower head
文例 · 用例
葱坊主夕づく遅し晴衣着て戻れる子等はいまだ外にあり氷沢行別所の裏山づたひに半里余をのぼれば氷沢にいたる。
— 北原白秋 『海阪』 青空文庫
鰊乾場の葱坊主、鴉つついて啼かないか。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
裏へと口笛吹き吹き行くと、 蔓細千成、茄子の花、おはぐろつけたて中年増、 黄と白、赤の葱坊主、毛槍かつげば供奴、 人蔘の花、八重垣姫の花かんざしの額髪、 花の痛いは種|牛蒡、勧進帳の篠懸けだ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
葱坊主ぴュ ぴュ 風が山から吹いた昨日も 今日も畑 に吹いた畑の中の葱坊主寒いな。
— 野口雨情 『十五夜お月さん』 青空文庫
・生きて戻つて五月の太陽・けさは水音の、よいことがありさうな 葱坊主、わたしにもうれしいことがある 湯あがりの、かきつばたまぶしいな(病後)・竹の葉のうごくともなくしづかなり・土は水はあかるく種をおろしたところ(苗代) 五月十日雨、風、朝酒が残つてゐた、しめやかな一日だつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
雑草の中から伸びてゐた葱坊主、それは野韮でもないし、ラツキヨウでもないし、何だらうと考へてゐたが、玉葱だつた、今年捨てた屑根から芽生えてきたのだつた、小さい玉が三つ、これでも私の味噌汁の実にはなる、いや有難う。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
・波音強くして葱坊主・道は若葉の中を鉱山へ・けふのみちはすみれたんぽゝさきつゞいて・すみれたんぽゝこどもらとたはむれる△黒船襲来、異人上陸で、里人は牛を連れて山へ逃げたさうな。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
晴れてつめたい朝の洗濯赤いもの・よいお天気の葱坊主 四月十九日曇、雨となつて、花見もおしまひ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
春になると、畑の葱坊主が可愛らしい花を咲かせる。
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子供が公園で葱坊主を見つけて、不思議そうに眺めていた。
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葱坊主が風に揺れている光景は、春の訪れを感じさせる。
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