険家
けんか
名詞
標準
文例 · 用例
されば実の詩人は、常に空想的なる旅行家、冒険家、革命家、宗教家、哲学者等に見る範疇で、言語の純粋な意味に於ては、彼等こそ真の詩人と言うべきである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
されば真に純粋の意味で「詩人」と言うべきものは、一方に於て芸術家と切円している詩人でなくして、芸術とは全く円の分離している、他の主観的生活者――宗教家や、革命家や、冒険家や、旅行家や――の一群である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
心の内だけの冒険家。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
それは大へん小さくて、地理学者や探険家ならばちょっと標本に持って行けそうなものではありましたがまだ全くあたらしく黄いろと赤のペンキさえ塗られていかにも異様に思われ、その前には、粗末ながら一本の幡も立っていました。
— 宮沢賢治 『雁の童子』 青空文庫
美食探険家はこういう中流料理屋のスペシャリテの中に思わぬ味を探し当てることがあるという。
— 岡本かの子 『異国食餌抄』 青空文庫
探険家シャックルトンがベルリンへ来たときペンクの私邸に招かれ、その時自分も御相伴に呼ばれて行った。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
最も危険に近いものが高尚な職業であると云う標準を立てるならば、軍人とか、探険家とか云うものが、一番偉くなる訳だ。
— 夏目漱石 『文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎』 青空文庫
八 ところが五分待っても十分待っても冒険家は容易に顔を現わさなかった。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫