阿諛り
おもねり
名詞
標準
文例 · 用例
特定の団体や個人に生活を支えてもらえば、表現には支援者へのおもねりが交じる可能性が出てくる。
— 著作権保護期間延長が青空文庫にもたらすもの 『「天に積む宝」のふやし方、へらし方』 青空文庫
従って、儲けるための出版業者は、いつも「地方」を対象におき、そこで売れるためには、決して「地方的水準」を高めようとせず、それに媚び、おもねり、面白がられることを商売の上手とした。
— ――地方文化発展の意義―― 『木の芽だち』 青空文庫
なんであなたほどのかたが、妻におもねり、機嫌ばかり取っているような、そんな男を男と見ましょうか、伴侶として選みましょうか。
— 長谷川時雨 『平塚明子(らいてう)』 青空文庫
前の場合には眼は殘酷な秋官です、なさけ用捨もなく毛筋ほどのおもねりもありません、氣孔ひとつにも泣きたいほどの厭さがあつて、とてもたまらない不快な存在です。
— 長谷川時雨 『鏡二題』 青空文庫
敢て言ふが、それこそ、時代におもねり、時代に甘え、時代を見くびつてゐる者の軽薄な態度にすぎんと、わたしは思ふ」 すると、また一人の学生が、ニヤニヤ笑ひながら、応じた。
— 岸田國士 『計算は計算』 青空文庫
世に媚び人におもねりおのれを欺くまどはしのたくみを知れり。
— 永井壮吉 『偏奇館吟草』 青空文庫
渋沢が、もしも今日の民主国日本に生きていたならば、その偽りと権力へのおもねりとに、その面目を失し、穴あらば入らんと、困惑その身の置きどころなきにいたったことであろう。
— 誰が日本民族の主人であるか 『天皇』 青空文庫
明治以来の歴史家は、白石とちがつて、ただ天皇におもねり、天皇崇拝を説き、それを臣民の道と称して、人民を奴隷化することのみに、頭をつかつていた。
— 誰が日本民族の主人であるか 『天皇』 青空文庫