手間暇
てまひま
名詞
標準
time and effort
文例 · 用例
もしあたしがもう七ツ八ツ若かったらこんな手間暇は取らせませんのにね。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
しおらしくも茶を習うたる田舎大名が、茶に招くというに我が行かぬ法は無い、往いて危いことは有るとも、招くに往かずば臆したに当る、機に臨みて身を扱おうに、何程の事が有ろうぞ、朝の茶とあるに手間暇はいらぬ、立寄って政宗が言語面色をも見て呉りょう、というのであったろう。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
但、彼には永年多くの種類の人間との接触から得た経験的智識があり、それと練磨した現実を見破る犀利な眼光が備えられていて、客から与えられる話題のテーマに就て底の底を語り、コツの中のコツを掴み出して、返し与えるのに何の手間暇は要らなかった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
手間暇いらず、たわいなく剔抉できるだろうと思われたのはほんのつかのま――がぜんここにいたって、くみしやすしと見えた事件は、二段三段、第四第五の奇々怪々な新しいなぞの幕に包まれてしまったからです。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
火消し番所が見つかった以上、鳶頭の金助はさらに手間暇を要せず居どころが判明したものでしたから、右門はまず在否を尋ねました。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
おめえがあねごを手に入れれば、途方もねえ出世といっていい」「ふふん」というと城之介、ギロギロあたりを見廻したが、「今日も帰っちゃアいねえのか」「そうさなあ」と冷ややかに、「南蛮屋は随分手広いが、おっ振るって探すに手間暇はいらぬ。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
それを現すには、形が小さくて、手間暇のいらない歌が一番便利なのだ。
— 石川啄木 『一利己主義者と友人との対話』 青空文庫
マアヨーク考えて御覧、本田さんのようなあんな方でさえ御免になってはならないと思なさるもんだから、手間暇かいで課長さんに取り入ろうとなさるんじゃアないか、ましてお前さんなんざアそう言ッちゃアなんだけれども、本田さんから見りゃア……なんだから、尚更の事だ。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
作例 · 標準
この庭の手入れには、かなりの手間暇がかかる。
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手間暇かけた料理は、やはり格別に美味しい。
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成功の裏には、目に見えない手間暇があるものだ。
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