あわよくば
あわよくば
表現副詞頻度ランク #36622 · 青空 146 例
標準
if there is a chance
文例 · 用例
清逸はそのことを責める気持はけっしてなかったけれども、父が軽薄な手段をめぐらしてその非を蔽い、あわよくば自分の要求すべき資格のないものを家族のものに要求しようとするのを見つけだすと快くなかった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
そうして、自分が、彼にまつわりついている間に、自分のお道化は、所謂「ワザ」では無くて、ほんものであったというよう思い込ませるようにあらゆる努力を払い、あわよくば、彼と無二の親友になってしまいたいものだ、もし、その事が皆、不可能なら、もはや、彼の死を祈るより他は無い、とさえ思いつめました。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
イベットにあわよくば会えようと思って出て来たことも忘れ、彼は前後の考えもなくなり、何もかも面倒になって女をノルマンジーホテルの自分の部屋へ連れ込んで寝かして仕舞った。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
庄亮、あわよくば自分でも刈って見たい意気込みだったのだ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
幕営の中に残った将士は、李陵の服装からして、彼が単身敵陣を窺ってあわよくば単于と刺違える所存に違いないことを察した。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
けれ共何とかして謡曲の御利益を納得させて、あわよくば一曲御所望を云わせてやろうと思う甲種熱心家が「でも高尚ではありませんか」と切り込むと、その返事は大抵「でもあの声が……」と来る。
— 夢野久作 『謡曲黒白談』 青空文庫
しかし、光秀が信長に反いたのは、平生の鬱憤を晴すと同時に、あわよくば天下を取ろうとする大志が、あったに違いない。
— 菊池寛 『山崎合戦』 青空文庫
だが、大阪方としては、城濠を失っているのであるから、城を捨てて東軍を迎え撃ち、あわよくば西将軍の首級を狙う外、勝算はないわけである。
— 菊池寛 『大阪夏之陣』 青空文庫
作例 · 標準
あわよくば彼に会えるかもしれない。
あわよくば昇進できたら嬉しい。
あわよくば優勝できたらいいな。
あわよくば賞金が獲得できたら。