来幕
らいまく
名詞
標準
文例 · 用例
従来幕府は事あるごとに京都に向かって干渉するのを常とした。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
在来幕府時代からの諸役人に対して土地のものが抱いていた快くない感情までが一緒になって、一時にそこへ発して来た。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
そして聞く所では、伏見の開戦以来幕軍は連戦連敗で、遂には大阪城へ籠城せらるることになり、慶喜公もその意を一般に達せられたにかかわらず、一夜会桑侯及び板倉侯を率いて、窃に仏国船に乗って江戸へ退去された。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
それ以来幕末まで、日本人とは婚姻を結ばずにずっと此処に住んでいたのでありますから、今も沈とか金とか崔とかいう名を用いる者が少くありません。
— 柳宗悦 『手仕事の日本』 青空文庫
ロシヤ語はこのとき以來幕府天文方において一つの座席をもつやうになつたし、「種痘法」は一部ではあつたが日本人の知識のうちに加へられた。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
以來幕府としては既定の方針を佛蘭西、和蘭にも與へたが、それらの批准はもちろん數ヶ年を要した。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
元來幕府自體としての出版物は「官版」と稱せられて、家綱、綱吉、吉宗、家慶などの歴代將軍のうち好學の人々が開板事業のその都度、職人をあつめて印刷所をつくつたやうである。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫