推して
おして
表現
標準
by conjecture (deduction)
文例 · 用例
描かれた内容自身から、また平行線の応用から推して「いき」な模様でありそうであるが、実際の印象は何ら「いき」なところのない極めて上品なものであった。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
自分は教育家でないが、ただ自分一己の経験から推して考えれば、既に初学の時代にこの種の暗示を与える方が却って理解と興味を助長し研究的批評的の精神を鼓吹するのではないかと思う。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
手だけは毎日石鹸で洗っている こう云う調子に衰えてきた 此割合で推してゆけば結局の事もちゃんとわかる。
— 伊藤左千夫 『根岸庵訪問の記』 青空文庫
青い芋虫と真紅の肉片、家鴨と眇目の老人では心像の変形が少しひど過ぎるが、しかしこの偶然な一と朝の経験から推して考えてみるとフロイドの「夢判断」の学説も、そのことごとくが全くの故事付けではないかもしれないという気がして来るのである。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
ドイツ側は勿論、聯合軍側でも気象学者がどれだけ活動しているかについては寡聞にして何らの報告にも接しないが、ドイツのごとき国柄では平生から推して考えてもほぼ想像は出来る。
— 寺田寅彦 『戦争と気象学』 青空文庫
合金などの性質も一般にその組成金属の性質から推して知られぬ妙な事がある。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
雪はこの地に稀なり、その日の寒さ推して知らる。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
しかし多くの蜂について従来知られている事実から推してこの残りの半分も、それの正当な権利者の巣に搬ばれたものと思ってもいいだろう。
— 寺田寅彦 『蜂が団子をこしらえる話』 青空文庫
作例 · 標準
例句