幸いする
さいわいする
動詞-サ変-特殊
標準
to prove fortunate
文例 · 用例
それは日のよくあたる風の吹く、ほどよい湿度と温度が幸いする日、杉林が一斉に飛ばす花粉の煙であった。
— 梶井基次郎 『蒼穹』 青空文庫
ソ連の実利外交は果して將來ソ連に幸いするや。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
明日の運が予に幸いするにまれせぬにまれ此の一月間の貧乏は、全く予にとって新しい境地の開拓であった。
— ――吾が生活 し・さ 『青べか日記』 青空文庫
そこへ、なおこちらに幸いすることには、月光が上から照らしつけてある上に、その当人の腰にさしていた提灯というものが、向うから推輓するように、ほとんど隈なく輪郭を照らしてくれました。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
こうなってみると何が幸いするか知れません。
— 島秋人 『遺愛集』 青空文庫
すなわちデルフォイに貢物を携えた一人の使臣を滞留させ、運がいずれの側に幸いするかを見さだめて、時を移さず勝った方と手を握る機会を逃さないようにと、命じたのである。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
というのも、たとえ運命が不当に男たちの狂言に幸いすることがあっても、実際そういうこともしばしばおこるのであるが、女というものは、たとえどんな醜女に生れついても、まったく自惚れを持たないことはないのだから。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
「ひしひしと、敵は、対岸のすぐ水際まで襲せているな」「霧で――よう分りませぬが、馬のいななきが、微かに」「下流は」「とんと気配がわかりませぬ」「天運、いずれに幸いするか。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
その判断が、結果的に彼に幸いした。
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早い段階での対策が、被害を最小限に抑えることに幸いした。
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「あの時の出会いが私に幸いしたんだね。本当に感謝しているよ。」
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