臨する
りんする
動詞
標準
文例 · 用例
孝陵の山川は、其の故に因りて改むる勿れ、天下の臣民は、哭臨する三日にして、皆服を釈き、嫁娶を妨ぐるなかれ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
後生 ゆるがせにする所多きも、豈識らんや 老の会臨するを。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
それで其等の勢力が愛郷土的な市民に君臨するようになったか、市民が其等の勢力を中心として結束して自己等の生活を安固幸福にするのを悦んだためであるか、何時となく自治制度様のものが成立つに至って、市内の豪家鉅商の幾人かの一団に市政を頼むようになった。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
墨子の目に映じた天子といふものは天子の名はあつても、天若くは神の寵命を受けて此世に君臨する運命を負うてゐる天子では無い、神權説的の天子ではない。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
傲然と君臨する雄の胸の羽は、交尾を繰り返すためにすり切れている。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
其質、昨日登臨する所のものに同じく奇は之に倍す。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
つまり、心霊現象でさえ、時間空間には君臨することが出来ても、物質構造だけにはなんらの力も及ばないことが判るだろう。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
「悪」それが主位を占め、そして君臨する所の精神を、私は単なる心理学的興味からでなしに、もっと異様な驚きと嘆きとで見入った。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫