多羅葉
たらよう
名詞
標準
lusterleaf holly (Ilex latifolia)
文例 · 用例
飜へす貝多羅葉の馬じるし花※のまぼろしに。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
ここの名物という塩竈や貝多羅葉樹や、泉の三郎の鉄燈籠や、いずれも昔から同じもので、再遊のわたしには格別の興味を与えなかったが、本社を拝して横手の広場に出ると、大きな神楽堂には笛と太鼓の音が乱れてきこえた。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
台坐には、十一坐、九重坐、七重坐、蓮坐、荷葉坐、多羅葉坐、岩坐、雲坐、須弥坐、獅子吼坐、円坐、雷盤坐等で、壇には護摩壇、須弥壇、円壇等がある。
— 彫刻修行のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
」多羅葉樹 秋の日は暮れかかつてゐる。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
――夜目にもそれとわかる多羅葉の樹だ。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
多羅葉の木は、私の少年の頃を知つてゐるたつた一人の昔馴染だ。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
かうして多羅葉が、自分の大切な葉つぱを無いものにして、私達を遊んでくれたことに対しては、私はいまだに心からなる好意と感謝とを持ち続けてゐる。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
塩釜神社参拝、境内神さびて、おのづから頭がさがる、多羅葉樹の姿、松島遊園、――あまりに遊園化してゐる、うるさいと思ふ。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
作例 · 標準
多羅葉の葉の裏を尖った枝でなぞると、書いた文字が黒く浮き出てきた。
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「はがきの木」とも呼ばれる多羅葉は、昔から通信の手段として使われていたそうだ。
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神社の境内に植えられた多羅葉の大きな葉を見て、子供たちが不思議そうに触っている。
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標準
pattra (palmyra leaves used in Ancient India for writing upon)
作例 · 標準
古代インドの僧侶たちは、多羅葉の葉に経典を書き写して保存していたという。
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貝葉経(ばいようきょう)とも呼ばれる貴重な資料は、多羅葉の加工品である。
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博物館で展示されている古い多羅葉の写本には、緻密なサンスクリット文字が並んでいた。
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