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春の色

はるのいろ
名詞
1
標準
spring scene
文例 · 用例
そこに料理は最高の芸術だといえる性質があるのだ」 お絹は屑箱の中からまだ覗いているアンディーヴの早春の色を見遣りながら「鼈四郎の意地悪る」 と口惜しそうにいった。
岡本かの子 食魔 青空文庫
上野の山も、広小路にも、人と車と、一斉に湧き動揺いて、都大路を八方へ溢れる時、揚出しの鍋は百人の湯気を立て、隣近な汁粉屋、その氷月の小座敷には、閨秀二人が、雪も消えて、衣紋も、褄も、春の色にやや緩けたであろう。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
五葉の枝につけたのは、風に散る紅葉は軽し春の色を岩根の松にかけてこそ見め という夫人の歌であった。
乙女 源氏物語 青空文庫
三 春の色彩の一番濃やかだつたのは、何と言つても紀州の旅だ、あそこは春の来るのも、花の咲くのもぐつと早い。
田山録弥 花二三ヶ所 青空文庫
古くは雪間の若菜として、いさぎよい青さと珍しさをめでられたが、近代人の感覺は、春の色の基調として菜の花の「黄」を推奬する。
――春の新七草の賦のその一ツ―― 菜の花 青空文庫
みしめ縄、門の松竹、見る物に春の色あり。
與謝野晶子 晶子詩篇全集拾遺 青空文庫
坂の尽きた頂きから、淡きうちに限りなき春の色を漲ぎらしたる果もなき空を見上げた。
夏目漱石 虞美人草 青空文庫
実人生に於て禁慾し苛酷な試煉を拒絶したフロオベエルは、文学の中に於ては、もみつぶされた青春の色情を一生もてあましてゐたのであらう。
坂口安吾 フロオベエル雑感 青空文庫
作例 · 標準
桜が満開になり、街全体が淡いピンク色に染まる様子は、まさに「春の色」だ。
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画家はキャンバスに、柔らかな日差しと芽吹き始めた若葉を描き、「春の色」を表現しようとした。
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この花畑に広がる鮮やかな色彩は、見ているだけで心が和む「春の色」に満ちている。
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