湯のし
ゆのし
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
steam ironing
文例 · 用例
湯のしん/\と沸き立つた銅壷の傍で縫物をして下さい。
— 横光利一 『冬の女』 青空文庫
酔つてゐるせゐか、脚がふらついて、よろけて、どぼんと湯の中へ飛び込むと、湯のしぶきがあがつて、二人の女達は飛びのきざまに、顔をしかめた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
額髪の湯のしづく落す苦しさも昼と夜に一度づつは嘗め申し候。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
時に、あすは十一月の十日にもなりますし、仏事をしたいと思って、お茶湯のしたくに取りかかりましたよ。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
そういう話を思い合せて見ると、湯治の客たちがあんなに無茶な入湯のし方をして、それでいてよく効くと言っているのは、普段の労働が想像も出来ないくらい過激に陥っているので、この程度の入湯がちょうど良い安息になるのかも知れない。
— 中谷宇吉郎 『温泉1』 青空文庫
湯のしみ込んだ檜の肌の美しさなどもそうであろう。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
私が火鉢で湯のししてなかなかいい毛糸です。
— 一九四二年(昭和十七年) 『獄中への手紙』 青空文庫
温度はすこしぬるめだが、そのままじっと、仰のけに身を浸しているうちに、全身の毛孔の一つ一つから、しずかにしかも鮮かに、湯のしみとおって来るのが感じられて、こころよい。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
作例 · 標準
着物を仕立てる前に、反物を湯のしに出してシワを伸ばしてもらった。
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湯のしをすると、生地がふっくらとして着心地が良くなる。
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母は、大切な着物は必ず専門の店で湯のしをしてもらっていた。
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