汗水たらして
あせみずたらして
表現
標準
dripping with sweat
文例 · 用例
一日汗水たらして働いた後にのみ浴後の涼味の真諦が味わわれ、義理人情で苦しんだ人にのみ自由の涼風が訪れるのである。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
おやぢが汗水たらして稼ぎためた大きな身代に倚りかゝつて愚図々々してゐる中には、ひとりでにその身代が手前のものになるから、それで飯を食つて死んでしまへば、この上なしの極楽だ。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
汗水たらして一日働いても、今日今日をやっと過ごしているだけだが、おれたちはかたわなばかりで、なんにもしないで遊びながら、町の人たちがつくり上げたお金をかたっぱしからまき上げることができる。
— 有島武郎 『かたわ者』 青空文庫
汗水たらして激しく山登りをして来た上に、握飯には有付けず、塩からい冷肉を無暗にパク付いたので、迚も堪ったものではない。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
おいらが汗水たらして洗ったネタを、だんなときちゃ、ただのひとにらみで当てるんだからな。
— 袈裟切り太夫 『右門捕物帖』 青空文庫
人がせっかくこの寒い中を汗水たらしてかぎ出しにいってきたのに、フフンはねえでやしょう!
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
売れるからますます多く作り、安いからますます読んで、自分たちの汗水たらしてとった金を払って自分たちをますます狭い低い隷属的な生活へ追い込む文化の影響を受けて行くという状態にあるのである。
— 宮本百合子 『今日の文化の諸問題』 青空文庫
バルザック自身が、自分の文体をもてあまし、汗水たらしてそれと格闘した有様は、すべての伝記者によって描かれ、まざまざと目にも浮ぶばかりであるが、バルザックは文学作品における表現というものに対しては或る識見を抱いていた。
— 宮本百合子 『バルザックに対する評価』 青空文庫
作例 · 標準
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