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阿堵

あと
名詞
1
標準
文例 · 用例
想像すれば、始終青一色をさせたり、滿貫役をつけさせたりするのだらうが、それが自然と取り入りの阿堵物になることは言ふまでもない。
南部修太郎 麻雀を語る 青空文庫
並に是れ自ら詩人たる人にしあれば、いづれも阿堵中の味えも知らざる輩とは、日を同うして論ずべからざる由あらむ。
森鴎外 柵草紙の山房論文 青空文庫
国に居候時も阿堵に不埒多きをのこ、定而其事なるべし。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
今其末路を聞くに及んで、「国に居候時も阿堵に不埒多きをのこ、定而其事なるべし」と云つてゐる。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
)彼の名声は、そもそも嚏といふものは、自然の賢明なる配心であつて、実にも深刻なる多くの思想家はこれに依つて彼等の思想上の阿堵物を鼻腔から追放することが可能であるといふことを証明した権威の故に基くのである。
牧野信一 嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら 青空文庫
熟醉を買ふほどの阿堵物を持たず。
大町桂月 南洲留魂祠 青空文庫
また、武蔵の画には、彩色を施したものは殆ど見ないといわれているものの、田能村竹田の山中人饒舌は「予、宮本武蔵ノ画|布袋図ヲ蔵ス、筆法|雋頴、墨色|沈酣、阿堵一点、突々人ヲ射ル。
吉川英治 随筆 宮本武蔵 青空文庫