押し揉む
おしもむ
動詞
標準
文例 · 用例
辨慶が頻りに珠數を押し揉んでは押し揉む。
— 長塚節 『佐渡が島』 青空文庫
彼女は全身を押し揉むような悩ましさを抱いて、静かにそこを歩き出した。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
ああ、どうしよう」 と身体を押し揉む。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
平次が行くまで、朗々と聽えてゐた、お經とも朗詠ともつかぬ聲が、平次が障子を開けるとハタと止んで、「誰ぢや」 振り返つてクワツと眼を剥いたのは、五十近い修驗者、總髮に兜巾を頂き、輪|袈裟をかけて數珠を押し揉む、凄まじい髯男です。
— 鐘の音 『錢形平次捕物控』 青空文庫
さらに、「女人の難産にも、心をこめて大悲呪を称えれば、鬼神退散、安産疑いなし」 と、水晶の数珠を取りだして押しもむと、中宮はご安産であったばかりでなく、産れたのは皇子であった。
— 第三巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫