応々
応々
名詞
標準
文例 · 用例
特に黒猫は充分に猫なることを表示しつつ旅行するに非れば、応々|黒狐と誤認せられ、本気にて追跡さるることあり。
— ……ある小さな官衙に関する幻想…… 『猫の事務所』 青空文庫
尤も彼には、こんなことは応々の事で、一寸とした新鮮な感じに行き当りさへすれば、ひよいと治るのであつた。
— 牧野信一 『爪』 青空文庫
熔岩隧道は、応々こうした時に発見される。
— 久生十蘭 『地底獣国』 青空文庫
事実我等兄弟の如きは崖下の家に育つて崖の上は全体皆椎の木だつたから秋の嵐の朝の如きはその実を拾ふ面白さのために応々登校時間の迫るを厭ふこともあつたし、また拾ひ集めたものを秋の夜のなぐさみに味つた記憶もある。
— 「田園記」を読みてこの拙文を著者井伏君に呈す 『もののまちがひ』 青空文庫