石鹸玉
せっけんだま
名詞
標準
soap ball
文例 · 用例
――また彼は水素を充した石鹸玉が、蒼ざめた人と街とを昇天させながら、その空気のなかへパッと七彩に浮かび上がる瞬間を想像した。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
華車な骨に石鹸玉のような薄い羽根を張った、身体の小さい昆虫に、よくあんな高い音が出せるものだと、驚きながら見ていた。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
フッフッ、カタカタカタと毛を吹くばかりの呼吸づかいに連れて、五つ七つたちどころに、パッパッと石鹸玉が消えるように、上手にでんぐり、くるりと落ちる。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
四十一年八月髑髏は熟視む髑髏は熟視む、きゆらそおの血の酒甕の間より、髑髏は熟視む、命なくただうち凹む眼して、髑髏は熟視む、忘れたる思ひいでんとするが如、髑髏は熟視む、寝そべりて石鹸玉吹く女が面を。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
そういう心持は、自分自身のその現在に全く没頭しているのであるから、世の中にこれ位|性急な(同時に、石鹸玉のように張りつめた、そして、いきり立った老人の姿勢のように隙だらけな)心持はない。
— 石川啄木 『性急な思想』 青空文庫
当座の中こそ訪問や見物に忙がしく、夙昔の志望たる日露の問題に気焔を吐きもしようし努力もするだろうが、暫らくしたら多年の抱懐や計画や野心や宿望が総て石鹸玉の泡のように消えてしまって索然とするだろう。
— 内田魯庵 『二葉亭追録』 青空文庫
それで、きっと貴方は、私が嚥んだ檸檬水の麦藁から、石鹸玉が飛び出したとでも……。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
そんな石鹸玉みたいなもので、あの海底の密室が、開かれると云うのならやって見給え。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
作例 · 標準
昔ながらの石鹸玉は、乾燥させて固めることで長持ちするように作られている。
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彼は職人が一つずつ手で丸めた、香りの良い石鹸玉をお土産に買った。
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ネットに入れて吊るした石鹸玉が、お風呂場でほのかに香っている。
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標準
soap bubble
作例 · 標準
「わあ、見て!大きな石鹸玉ができたよ!」と子供が歓声を上げた。
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公園で飛ばされた石鹸玉が太陽の光を反射して、七色に輝いている。
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儚い希望は、指で触れるとすぐに消えてしまう石鹸玉のようだ。
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