立ち騒ぐ
たちさわぐ
動詞-五段-ガ行動詞-自動詞
標準
to make a din
文例 · 用例
なまぐさい臭いが人々の立ち騒ぐ袖や裾にあおられて鼻を打つ。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
』と口口に、巻き、投げ、昇り、立ち騒ぐ刹那か、颯と暴風の襲来迅く、帆の半、帆ばしら、帆桁、折れ、唸り、はためき、倒れ、動揺す、奈落へ、天へ、激瀾の鳴号凄く轟轟と頭上に下に、刻刻の不穏|等しく一室は歯の根もあはず、惨たりな、垂死の境。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
他人の空似か、あるいはやはり妖怪の仕業か、いずれにしても粗忽に立ち騒ぐこと無用と、役人は人々を堅く戒めて置いて、さらにその次第を奥家老に報告した。
— 岡本綺堂 『百物語』 青空文庫
それが円満に解決した為か、それとも談判がむずかしい為かと、二人は息をつめてその成行きを案じていると、やがて、遠い下座敷で立ち騒ぐような物音がきこえた。
— 岡本綺堂 『恨みの蠑螺』 青空文庫
その上をその日その日の気分の風が吹き、その時その時の感情の波が立ち騒ぐといった調子で、相手の鼻の表現を底の底まで映し出しながらも、風に吹かれ波に消され、又は流れに引かれて、思うがままの態度を取りにくいのが普通であります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
夜の色がだんだんに薄紫色に薄らいで行き、やがて東の空が橙色に燃え出すと多鶴子と別々にすごした悩ましい時間ももはやどこかへ消え去ってしまった想いで、じたばたと立ち騒ぐ心も諦めのなかに沈んでしまった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
(3)chopping ――強い潮流の方向と反対に風が吹くとき、あるいは二つの潮流が合するときなどに生ずるように、波が短く不規則に乱れたように立ち騒ぐこと。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『メールストロムの旋渦』 青空文庫
あの時の光景は今でも露眼に残つてゐるがと隠居は回想して、馬と三輪車の時ならぬ競争を目にした人々があれよ/\と立ち騒ぐ彼方を、祖父は羽織の裾を突風に翻して虎のやうに上体をのめらせながらこゝを先途と疾走したが、忽ち傍らの泥田の中へ真つ倒まに転落して、全身泥まみれと化し腰に大きな打撲傷を享けた。
— 牧野信一 『写真に添えて』 青空文庫
作例 · 標準
突然の停電に、カフェにいた客たちが驚いて立ち騒いだ。
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勝利が決まった瞬間、観客席は総立ちとなって立ち騒ぐ。
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火災報知器が鳴り響き、校舎内は立ち騒ぐ生徒たちで混乱した。
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