す文字
すもじ
名詞
標準
sushi
文例 · 用例
今こゝに私が現はす文字は一つの文章ではありません、本当はこゝに楽譜を作つて挿入したいのですが相憎私はその術を知りません、で仕方がなく文字を連ねました、ですからこれは物語の筋だと思つてはいけません、大きな音楽堂で崇大な管絃楽を聞いてゐる心にならなければならないのです、チヨツトむづかしい注文ですがね。
— 牧野信一 『嘆きの孔雀』 青空文庫
流るる星の数々は、枝の間に散り落ちて、 千万億の葉をふるう、今年の秋の真夜中の、 霜に染め出す文字の数、繋ぎ繋がる物語。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
わたくしは下谷に居ります文字清と申しますもので、こちらの文字房さんには毎度お世話になって居ります。
— 岡本綺堂 『勘平の死』 青空文庫
だしぬけにお邪魔に出まして、まことに恐れ入りますが、わたくしもどうしていいか思案に余って居りますもんですから、かねて御懇意にいたして居ります文字房さんにお願い申して、こちらへ押掛けに伺いましたような訳で……。
— 岡本綺堂 『勘平の死』 青空文庫
わたくしは下谷に居ります文字清と申します者で、こちらの文字房さんには毎度お世話になって居ります」「いいえ、どう致しまして。
— 勘平の死 『半七捕物帳』 青空文庫
して見ると、真を写す文字ほど公平なものはない。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
学校においては、それを書きあらわす文字と、少しの口語の規則とを教えさえすれば、子女をそれを鳥の自ら囀るように、楽々として読みかつ書くことが出来るのです。
— 与謝野晶子 『教育の民主主義化を要求す』 青空文庫
頭から流れ出す文字がルーズになると無駄だらけになり得る。
— 一九二二年(大正十一年) 『日記』 青空文庫
作例 · 標準
「今夜は美味しいす文字を握りましょう」と、奥様方が上品に会話している。
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す文字という言葉は、かつて御所などで使われていた女房言葉の一つだ。
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お祝いの席なので、贅沢にネタを揃えた特上のす文字を注文した。
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