師号
しごう
名詞
標準
文例 · 用例
蕪村の俳諧を学びし者月居、月渓、召波、几圭、維駒等皆師の調を学びしかども、ひとりその堂に上りし者を几董とす、几董は師号を継ぎ三世夜半亭を称う。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
几董は師号を継ぎ三世夜半亭を称ふ。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
われは師号に署せり、師号なきを拝すべからず。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
事のついでに少しくあのころの世間の噂を比較してみると、例えば会津の実相寺の二十三世、桃林契悟禅師号は残夢、別に自ら秋風道士とも称した老僧はその一人であった。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
故事は、仏鑑禅師聖一国師とおくり名す、東福寺の開山国師号の始祖博多に住玉ひたる跡の地中より掘いだしたる石に 菅神の伝暦といふ書の附録に、沙門師嵩が菅神渡唐記あり、其説孟浪に属す。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
又或る時、円覚寺中興の祖、誠拙和尚に「大用国師」の追諡があった時、わしは又出過ぎたことを云ったことがある、「今日の坊さんは、国師号を戴くことや、寺を建てたり、法事をしたりすることに、骨を折ってばかり居る。
— 鈴木大拙 『釈宗演師を語る』 青空文庫
寺を建てること、法事のことなどにつきての老師の意見は多少知って居るが、今度は国師号のことを附け加えて愚見を吐いたので、「予が現に報いんとする切情を知らぬ、この馬鹿奴」とでも思われて、沈黙を守られたかと、まあ今はそう考えて居る。
— 鈴木大拙 『釈宗演師を語る』 青空文庫