撤下
てっか
名詞
標準
文例 · 用例
『枕草子』に、乞食の女法師が仏供の撤下物を貰いに来た話がみえている。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
これがためにかの女は、常陸介の綽号を得たとあるが、この歌舞の乞食たる常陸介でも、やはり女法師とあって、自ら「仏の御弟子に侍れば、仏の撤下|賜べ」などと、殊勝なことをいっているのである。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
うたても花やかなる哉とて、「異物は喰はで、仏の御|撤下物をのみ喰ふが、いと貴き事かな」と云ふ気色を見て、「何どか異物も食べざらん、それが候はねばこそ取り申し侍れ」と云へば、菓物、広き餅などを物に取り入れて取らせたるに、むげに中善くなりて、万の事を語る。
— 喜田貞吉 『濫僧考補遺』 青空文庫
尼法師が仏供の撤下物を所望し、卑猥なる歌を歌い、身振りおかしく打ち躍るは、目に見えるようではないか。
— 喜田貞吉 『濫僧考補遺』 青空文庫