爵禄
しゃくろく
名詞
標準
文例 · 用例
関藤々陰の「菅自牧斎先生墓碣銘」に「茶山先生以儒顕、本藩賜爵禄優待之、比歿、樗平君子孫独先生(自牧斎惟繩)在焉、以姪孫承其後、主郷校、藩給廩米五口、事在文政丁亥」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
爵禄は一朝にして失うべし。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
彼らが貴重なる十年二十年を挙げて故紙堆裏に兀々たるは、衣食のためではない、名聞のためではない、ないし爵禄財宝のためではない。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
それよりも、もつと大きな罪人には、尸位素餐、爵禄を貪つてゐる上に、役得といふ名の下に、いろいろな不埓を、働いてゐる徒輩もある。
— 清水紫琴 『誰が罪』 青空文庫
先生ノ王門ニ遊ブヤ爵禄俸銭ハ辞シテ受ケズ。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
君も国家の上将として、爵禄を極め、何不足もないはずなのに」と、いった。
— 草莽の巻 『三国志』 青空文庫
彼らは朝廷や曹操にばかり媚びて、巧みに自身の爵禄と前途の安泰を計り、今日この禍いが迫っても、顔を見せないではありませんか」「然り!
— 草莽の巻 『三国志』 青空文庫
「それがしは以前、袁紹に仕えて、なお生きている身なのに、旧主の遺子を追う戦陣の道案内に立って、爵禄を頂戴するなど、義において忍びません」というのである。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫