彼流
かれりゅう
名詞名詞-の形容詞
標準
his style
文例 · 用例
彼は不断に張り切つてはゐるが、それでゐて彼流の呼吸ぬきといふものもあらうといふものである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
彼はいつでも恋愛讃美者であったが、いつか庸三は小さい娘の咲子や瑠美子をつれて、葉子と一緒に上野辺を散歩している時に、ふとしばらくぶりで彼に出会ったのであったが、今彼はその時の葉子の印象を、彼流に率直に話すのだった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
トルストイは、自身の全存在をかけて雄渾に且つ悲劇的に自身の懐疑ととりくみ、そのことに彼流の矜恃をも感じているのである。
— 宮本百合子 『ツルゲーネフの生きかた』 青空文庫
まず第一に昔友達の安倍能成氏が院長をやっていることを彼流に大笑いしたにちがいない。
— 宮本百合子 『日本の青春』 青空文庫
その意味では、島木の文学の所謂健全性がその髄に飼っていてそこから蟻と蜚※のような関係で液汁を吸いとっている時代の虫を、阿部の文学は彼流の知性のつかわしめのようなものとしていると思える。
— 宮本百合子 『昭和の十四年間』 青空文庫
「――ああ、やつぱり大凶、ちがひない、……入れといた覚えのないもんが出るとは、こら、お稲荷さんの罰やで、……」 昂奮して独りで云ひつづけてゐたおみくじ屋は、遂に説明のつかない不思議を解きかねて、その彼流に不安なもどかしさを私に対する怒りに代へるのであつた。
— 武田麟太郎 『大凶の籤』 青空文庫
有難い彼流にいえばめぐみの一種類であった。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫
しかし、あれでよかったんだろう」 川瀬勇は、彼流に、説明をぬいた話しかたをした。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
作例 · 標準
彼の仕事のやり方は、まさに彼流としか言いようがなく、独特の効率性があった。
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この料理は、基本のレシピは守りつつも、随所に彼流のアレンジが加えられている。
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「それは彼流のジョークだから、真に受けないで聞き流してね。」
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