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曲庇

きょくひ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
harboring (a criminal)
文例 · 用例
彼は、恰もかの法廷に於ける罪人が、自己に不利益なる證據物に對しては全然關知せざるものの如く裝ひ、或は虚構の言を以て自己の罪を否定せむと試むるが如く、その矛盾極まる主戰論を支持せむが爲には、トルストイ翁が如何に酷烈にその論敵を取り扱ふ人であるかの事實さへも曲庇して省りみなかつたのである。
石川啄木 トルストイ翁論文 青空文庫
おのれもまた伯が当時の免官の理由を知れるがゆえに、強いてその成心を動かさんとはせず、伯が心中にて曲庇者なりなんど思われんは、朋友に利なく、おのれに損あればなり。
森鴎外 舞姫 青空文庫
おのれも亦伯が當時の免官の理由を知れるが故に、強て其成心を動かさんとはせず、伯が心中にて曲庇者なりなんど思はれんは、朋友に利なく、おのれに損あればなり。
森鴎外 舞姫 青空文庫
おのれも亦伯が当時の免官の理由を知れるが故に、強て其成心を動かさんとはせず、伯が心中にて曲庇者なりなんど思はれんは、朋友に利なく、おのれに損あればなり。
森鴎外 舞姫 青空文庫
私は秉公持平説を口にする寺内、後藤二氏が憲政会ばかりを政権争奪者として悪罵し、政友会を専ら誠意に富んだ政党であるかの如く曲庇した偏頗の沙汰を陋とします。
与謝野晶子 選挙に対する婦人の希望 青空文庫
政見を欠くことにおいて浅薄であり、国民の意志を眼中に置かないことにおいて専制的であり、政敵を悪罵し狡獪なる御用党を曲庇することにおいて野卑であると思います。
与謝野晶子 選挙に対する婦人の希望 青空文庫
精神的に悔ゆる者は其罪が除かれると云ふやうな美くしい感情は背徳者を曲庇するものとして許されないことになるでせう。
與謝野晶子 貞操は道徳以上に尊貴である 青空文庫
もし仏教の価値にして永世滅せず、機に応じてますます顕揚せらるべきものなりとせば、区々たる曲庇遂に何するものぞ。
津田左右吉 仏教史家に一言す 青空文庫