依估
いこ異読 えこ
名詞頻度ランク #2531 · 青空 8 例
標準
unfairness
文例 · 用例
「あの青年はどういう育ちの人」「さあ、そいつはまだ聞きませんでしたが、ときどき打っても叩いても自分の本当の気持は吐かないという依估地なところを見せることがありますよ。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
(私の頭は何という依估地頭だ!
— 宮本百合子 『田舎風なヒューモレスク』 青空文庫
風吹けばそよぎ、雨ふればそれなり濡れそぼたれた女主人公の姿が、今は、眼の隅で周囲を細大洩らさず見とおしながら、そのようにそよぎ、濡れそぼつことからさえ依估地に身をひく一人の老人に代ったとすれば、それはどういう現代の心理の徴候と見るべきだろう。
— 宮本百合子 『作品の主人公と心理の翳』 青空文庫
さうして無用な気取りやはにかみなどの今さらならぬ根本的な不満は別として、その短篇の構成にも文章の洗練の上でも、自分は再読し三読して毛を吹いて疵を求めるやうに意地悪く、といふよりも依估地になつてかかつたが結局どこにも欠点と思しいものは見つからなかつた。
— 佐藤春夫 『稀有の文才』 青空文庫
でも、伸子には、雪白なパンの色が白ければ白いほど、それは何だかあたりのうすよごれた雰囲気と調和せず、ウイ・マダームとかウイ・メダーメとしか云わない瘠せこけた爺さんの給仕の依估地さと似合わないものに感じられるのだった。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
あなたの依估ひいきな眼を正してあげるのです。
— 小野忠明 『剣の四君子』 青空文庫
――額をみ給へ――一度は神も客観してやりました――不合理にも存在価値はありませうよだが不合理は僕につらい――こんなに先端に速度のある自棄 々々 々々下駄の歯は僕の重力を何といつて土に訴へます「空は興味だが役に立たないことが淋しい――精神の除外例にも物理現象に変化ない」ガラスを舐めて蠅を気にかけぬ
— 中原中也 『(古る摺れた)』 青空文庫
別に邪魔になる程に、大声で笑つたわけでもなかつたし、それにしてもだ、先生がカン/\になつてたことは事実だし、先生自身何をそんなに怒るのか知つてゐぬらしいことも事実だし、俺としたつて意地やふざけで笑つたわけではなかつたのだ。
— 中原中也 『夏と悲運』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4