橋立
はしだて
名詞
標準
文例 · 用例
五百年、五十年、日月の築いた一種の橋立です。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
山沿いの木下蔭小暗きあたりを下ること少時にして、橋立川と呼ぶものなるべし、水音の涼しげに響くを聞く。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
憾むらくは橋立川のやや遠くして一望の中に水なきため、かほどの巌をして一しおの栄あらしむること能わず、惜みてもなお惜むべきなり。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
ここの別当橋立寺と予て聞けるはこれにやと思いつつ音ない驚かせば、三十路あまりの女の髪は銀杏返しというに結び、指には洋銀の戒指して、手頸には風邪ひかぬ厭勝というなる黒き草綿糸の環かけたるが立出でたり。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
四月三日に主客は嵯峨を出でて天橋立に遊んだ。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
霞亭、凹巷並に田伯養、孫孟綽の四人が若狭より丹後に入り、天橋立を看、大江山を踰えて帰つた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
伊勢の看松が杖を霞亭に贈つて、凹巷はそれを持つて来たので、霞亭は携へて天橋立に遊んだ。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
天の橋立を股倉から覗いて見るとまた格別な趣が出る。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
橋立(はしだて、はしたて)は 日本の地名・地形 天橋立は、日本三景の一つ。 淡路橋立は、兵庫県洲本市(淡路島)にある成ヶ島の別称。 下野国安蘇の湖畔に在った東山道の橋立は、美加保乃関と云い 慈覚大師円仁 の生誕地でもある。 橋立鍾乳洞は、埼玉県秩父市にある鍾乳洞。 橋立村、橋立町 - 石川県江沼郡にあった自治体(現・加賀市)。 加賀橋立 - 石川県加賀市にある重要伝統的建造物群保存地区。 天橋立より命名された日本の軍艦。 橋立 (防護巡洋艦)は、日清戦争及び日露戦争で活躍した旧日本海軍の巡洋艦。日露戦争時は二等巡洋艦。同型艦は松島、厳島。 橋立 (砲艦)は、昭和15年(1940年)に旧日本海軍が建造した砲艦。砲艦群の旗艦任務用もできるよう設計され、防弾装甲も施されていた。昭和19年(1944年)5月22日、南シナ海において米バラオ級潜水艦「ピキュダ(USS Picuda. SS-382)」の雷撃により沈没。同型艦に宇治。 その他 橋立 (織物見本帖)は、日本遺産「丹後ちりめん回廊」を構成する48の文化財のひとつで、登録名称は、織物見本帖「橋立」。 ひらがな表記の「はしだて」は、はしだてを参照。
出典: 橋立 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0