田の神
たのかみ
名詞
標準
deity of rice fields and harvests
文例 · 用例
……「十|和田の神も照覧あれ。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
それは、銀座でもなく、新宿でもなく、神田の神保町通りでもなく、また上野の広小路、牛込の神楽坂、麻布の十番でもなく、この東京の下町の盛り場の賑いは一風変っております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
為に軍馬の音を今川勢に知られる事もないので熱田の神助とばかり喜び勇んで山路を分け進んだ。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
彼女は、その時かうして床につく前に、母親と痛い足を引きずりながら九段の坂を降りて、神田の神保町の洋傘屋で買った青磁色の洋傘が、一度もさゝれずに押入の中にしまってある事を思って、急に見たくなった。
— 素木しづ 『青白き夢』 青空文庫
牛込の神楽坂、渋谷の道玄坂、神田の神保町付近、本郷の湯島天神あたりの夜は、今でもそんな気分の「淀み」を作っている。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
福田博士と内田博士7・9(夕) いつだつたか、福田徳三博士が神田の神保町をぶらついてゐた事があつた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
ぼくは戦争という狂気に堪えられなかった岡田の神経に、今ではむしろ健康なものを感じるのだ。
— 田中英光 『さようなら』 青空文庫
「計画どおり進めるしかないでしょう」 十二月に入ってから、数度、繰り返してきた最終的な方針決定のための会議で、そうだめを押された瞬間、浜田の神経回路網を堂々めぐりしていたインパルスが、ふと脇道にそれた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
作例 · 標準
秋の収穫を終えた農村では、田の神を山へ送り出す伝統的な祭事が行われる。
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田んぼの傍らに佇む古い石像は、村人たちが古くから信仰してきた田の神だ。
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「今年も豊作をありがとうございます」と、祖母は田の神に深々と頭を下げた。
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