高股
たかもも
名詞
標準
文例 · 用例
崖下の黯い水も、何か喚きながら、高股になって、石を跨ぎ、抜き足して駈けている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
透間もなく切り合い火花を散して戦っているうち、利家|高股を切られて馬から下へ落された。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
三合ばかり槍を合すと、彼は忠直卿の槍を左の高股に受けて、どうと地響き打たせて、のけ様に倒れた。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
もはやこけ猿がみつからぬときまれば、日光御修営はいかがになるのでございましょう」 長旅の退屈まぎれに、話し続ける高股だちの武士は、ふっと気づいて、また苦笑をもらした。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
四、五人の高股だちの侍が、前後を警備し、なんとなく世をはばかる風情が見える。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
伸びきった栄三郎の片手なぐり、神変夢想流でいう如意の剣鋩に見事血花が咲いて、またもやひとり、高股をおさえて鷺跳びのまま※ッ!
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
ガッという悲鳴、仆れたのは、高股スッパリ切られたのであろう。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
「アッ」と声を上げたのは、高股を打たれた幹之介で、グタグタと地上へへたばった。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫