押し合い
おしあい
名詞動詞-サ変
標準
jostling
文例 · 用例
後に待っている人のことなどはまるで考えないで、自分さえ切符を買ってしまえばそれでいいという紳士淑女達のことであるから、切符売子と色々押し問答をした上に、必ず大きな札を出しておつりを勘定させる、その上に押し合いへし合いお互いに運動を妨害するから、どうしても一人|宛平均三十秒はかかるであろう。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
河面一面にせり合い、押し合い氷塊は、一度に放りこまれた塵芥のように、うようよと流れて行った。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
扉の前に立っていた兵士達は、入口がこわれる程、やたらに押し合いへし合いしながら一時になだれこんできた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
昇降箱が到着して扉が開くと先を争って押し合いへし合いながら乗り込む。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
また押し合いへし合うことのきらいな人間は遠慮なく昇降機を割愛して階段を昇降すればよい。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
――ダンテ・アリギエリ 晩秋の夜、音楽会もすみ、日比谷公会堂から、おびただしい数の烏が、さまざまの形をして、押し合い、もみ合いしながらぞろぞろ出て来て、やがておのおのの家路に向って、むらむらぱっと飛び立つ。
— 太宰治 『渡り鳥』 青空文庫
最前から見物していたキャラメルの仲間のミンツ、ボンボン、チョコレート、ドロップス、飴玉の仲間の元禄、西郷玉、花林糖、有平糖なぞはソレというので馳け寄って、双方入り乱れてゴチャゴチャに押し合い掴み合っているうちに、みんなお互いにくっつき合って動けなくなってしまいました。
— 夢野久作 『キャラメルと飴玉』 青空文庫
そして二人は押し合いへし合いしながらがたがたと小さい階子段をかけ上って行った。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
作例 · 標準
例句