不体裁
ふていさい
形容動詞名詞
標準
bad form or manners
文例 · 用例
) 宗吉は学資もなしに、無鉄砲に国を出て、行処のなさに、その頃、ある一団の、取留めのない不体裁なその日ぐらしの人たちの世話になって、辛うじて雨露を凌いでいた。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
」といった工合いに手当りしだいの感情を、われに益する云々てう句に填め込んでいってみても、さほど不体裁な言葉にならぬ。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
ああ、人間は、ものを食べなければ生きて居られないとは、何という不体裁な事でしょう。
— 太宰治 『たずねびと』 青空文庫
さう云ふ具合に置くと、室内は直に、乱雑、混乱、不体裁と、従つて不便を生じるものであるが、さて其処に気が注かないと誠に善い性格の人でも、その人が物に接する道を工夫した事も修業した事もないといふ事を示す。
— 幸田露伴 『些細なやうで重大な事』 青空文庫
混雑、不体裁や不便宜がよいといふ道理はない。
— 幸田露伴 『些細なやうで重大な事』 青空文庫
末造は気に食わぬ事をも笑談のようにして荒立てずに済ます流義なのに、むしゃぶり附くのを振り放す、女房が倒れると云う不体裁を女中に見られた事もある。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
今度からだが痛む病気になって臥床したまま来客に接するのにあまり不体裁だというので絹の柔らかいのを用いることにした。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
その時私は、彼の左側のほうの、金で不体裁に詰めてある二番目の歯を見てギクッとしました」 シャーロック・ホームズは喜んで彼の手をこすった。
— コナンドイル Arthur Conan Doyle 『株式仲買店々員』 青空文庫
作例 · 標準
訪問客の前で夫婦喧嘩を始めるなんて、これほど不体裁なことはない。
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シャツの裾がズボンからはみ出たまま壇上に上がるのは、ひどく不体裁だ。
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彼は不体裁を繕うために、慌ててもっともらしい言い訳を口にした。
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