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朱欄

しゅらん
名詞
1
標準
文例 · 用例
はた迷える人は、緑の甍、朱の玉垣、金銀の柱、朱欄干、瑪瑙の階、花唐戸。
泉鏡花 春昼 青空文庫
舷の朱欄干に、指を組んで、頬杖ついた、紫玉の胡粉のような肱の下に、萌黄に藍を交えた鳥の翼の揺るるのが、そこにばかり美しい波の立つ風情に見えつつ、船はするすると滑って、鶴ケ島をさして滑かに浮いて行く。
泉鏡花 伯爵の釵 青空文庫
舷の朱欄干に、指を組んで、頬杖ついた、紫玉の胡粉のやうな肱の下に、萌黄に藍を交へた鳥の翼の揺るゝのが、其処にばかり美しい波の立つ風情に見えつゝ、船はする/\と滑つて、鶴ヶ島をさして滑かに浮いて行く。
泉鏡花 伯爵の釵 青空文庫
道端に立ち並んだ巴旦杏樹の蔭に慄へてゐる女のやうな男や、朱欄の階楼に蒼然として立竦んで居る美しい戦士などが、丁度祭礼か何かで街を飾り付けた人形のやうに其処にも此処にも見られた。
牧野信一 闘戦勝仏 青空文庫
ちよつと、またこゝで軽い自責を感じたので、朱欄の下へ眼を向けると、其処には沢山の海棠の花が葉と共に咲き乱れてゐた、歩調につれて花の群は帯のやうに走つてゐた。
牧野信一 闘戦勝仏 青空文庫
後に鳴蟲の山を顧み、前に神橋の朱欄を見、疾走して炊烟梟々たる鉢石街を横ぎり、一道の杉影漸く日光の停車場に達す。
田山花袋 日光山の奧 青空文庫
神門を出でて行くこと數十間、小支溪に神橋かゝりて、朱欄、碧巖と相映ず。
大町桂月 冬の榛名山 青空文庫
三重の塔、連なれる老杉と高さを競ひ、畫橋縹渺、朱欄水に映じ、祠宇宏壯、丹碧燦然として、峭壁の間に光彩を放つ。
大町桂月 冬の榛名山 青空文庫