小鰯
こいわし
名詞
標準
文例 · 用例
……小鰯の色の綺麗さ。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
副食物は牛肉又は豚肉半斤、魚肉半斤、玉葱又はその他の野菜若干量という約束のところを、二三尾の小鰯に、十日に一度、茄子が添えられるだけであった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
副食物は牛肉又は豚肉半斤、魚肉半斤、玉葱又は其の他の野菜若干量という約束のところを、二三尾の小鰯に、十日に一度、茄子が添えられるだけであった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
びしゃびしゃ、茣蓙を着て並んで、砂つきの小鰯のぴかりと光るのを売る姉えも同じで、「おほほだ、そんな値なら私が食う。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
私の知りあひに、御旅館とは表看板、實は安下宿に居るのがあるが、秋のながあめ、陽氣は惡し、いやな病氣が流行ると言ふのに、膳に小鰯の燒いたのや、生のまゝの豆府をつける。
— 泉鏡太郎 『湯どうふ』 青空文庫
この大網ならば夕刻あたりまでに、小鰯の一匹位かかろうわい。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
小鰯を買つて一杯やつた、文字通り一杯だけ、昨夜の今夜だから。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
買物いろ/\――夕顔の苗、蕨、生干の小鰯、小さい食卓、等々――それだけで壱円あまり。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫