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薄寒い

うすさむい異読 うすざむい
形容詞
1
標準
somewhat cold
文例 · 用例
「あゝ我がはらから誰と遊ぶ」 ふと薄寒い感じが体の中をすつと抜けて通るやうに思ふと、お末は腹の隅にちくりと針を刺すやうな痛みを覚えた。
有島武郎 お末の死 青空文庫
まだ碌々遊びもしないと思ふ頃、ふと薄寒いのに気がついて空を見ると、何時の間にか灰色の雲の一面にかゝつた夕暮の暮色になつて居た。
有島武郎 お末の死 青空文庫
明いて居た窓から、薄寒い風が、すっっと這入って来て、五分心の裸ランプが、ぼぼぼーと油煙を吐き始めた。
岡本かの子 かやの生立 青空文庫
凉しい風が薄寒い秋風に変って、ここの柳の葉もそろそろ散り始める頃、むざんの斧や鋸がこの古木に祟って、浄瑠璃に聞き慣れている「三十三間堂棟由来」の悲劇をここに演出した。
岡本綺堂 御堀端三題 青空文庫
------------------------------------------------------- 雨を含んだ風がさっと吹いて、磯の香が満ちている――今日は二時頃から、ずッぷりと、一降り降ったあとだから、この雲の累った空合では、季節で蒸暑かりそうな処を、身に沁みるほどに薄寒い
泉鏡花 貝の穴に河童の居る事 青空文庫
波を蹴立てて、風の薄寒い港内を一まわりすると、ランチが岸へ着いた。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
雲を掴むような問題で、薄寒い晩に東京駅のプラットフォーム迄引き出されることは、可なり苦痛でありましたが、職業柄是非もない事ですから、「それなら行く事は、行って見ましょう。
菊池寛 たちあな姫 青空文庫
彼女はさびしくそれを瞰あげていると、もう西へ廻りかかった日の光は次第に弱くなって、夕暮を誘い出すような薄寒い風にふるえる花びらが音もなしに落ちた。
岡本綺堂 番町皿屋敷 青空文庫
作例 · 標準
例句
薄寒い(うすさむい) — 幻辞.com