怒罵
どば
名詞
標準
文例 · 用例
叫ぶもの呼ぶもの、笑声|嬉々としてここに起これば、歓呼|怒罵乱れてかしこにわくというありさまで、売るもの買うもの、老若男女、いずれも忙しそうにおもしろそうにうれしそうに、駆けたり追ったりしている。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
僕の耳には亡父の怒罵の声が聞こえるのです。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
」との老先生の先夜の言葉を今更のように怪しゅう思って、彼は途々この一言を胸に幾度か繰返した、そして一念|端なくもその夜の先生の怒罵に触れると急に足が縮むよう思った。
— 国木田独歩 『富岡先生』 青空文庫
瓜を投じて怒罵するの語、其中に機関ありと雖も、又|尽く偽詐のみならず、本より真情の人に逼るに足るものあるなり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
この嬉笑怒罵の天地に比ぶれば、羅馬は猶幽谷のみ、墓田のみ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
渠はそんなことには恐れないで、相變らず冷酷、熱酷な怒罵をつづけた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
渠はそのそばへ驅けて行つて、憎々しいほどに怒罵の聲をかけた。
— 毒藥を飮む女 『泡鳴五部作』 青空文庫
しかし彼が進んで真実を実行したとき、人々は怒罵し嘲笑した。
— 種田山頭火 『赤い壺』 青空文庫