懐剣
かいけん
名詞
標準
dagger
文例 · 用例
お役目首尾よく相勤めませねば、わたくし此の場で自害でもいたさねば相成りませぬ」 彼女は更に帯のあいだから袋に入れた懐剣のようなものを把り出して見せた。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
青白い華車な顔にはめこまれた、鼠の眼のやうな可愛らしい眼がすわつて来ると、勃凸の全身は鞘を払つた懐剣のやうに見えた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
懐剣や紙入れのたぐいも身に着けていなかった。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
手に冷たく光る細身の懐剣を持って妙にニコニコしながら私の顔を見下した。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
懐剣のつもりなのである。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
これはいよいよ父の身の上に何か起ったと合点して、八重も武士の娘、その夜から懐剣を固く抱いて帯もとかずに丸くなって寝る。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
侍女等、凜々しき扮装、揚幕より、懐剣、薙刀を構えて出づ。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
図書扇子を抜持ち、大入道を払い、懐剣に身を躱し、薙刀と丁と合わす。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
ウィキペディア
懐剣(かいけん)とは、日本刀のうち短刀の拵(外装)の様式の一つである。
出典: 懐剣 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0