葉鶏頭
はげいとう異読 がんらいこう・ハゲイトウ
名詞多音語
標準
Joseph's coat (Amaranthus tricolor)
文例 · 用例
空よく晴れて朝風やゝ肌寒く露の小萩のみだれを吹いて葉鶏頭の色鮮やかに穂先おおかた黄ばみたる田面を見渡す。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
この雲の上には実に東京ではめったに見られない紺青の秋の空が澄み切って、じりじり暑い残暑の日光が無風の庭の葉鶏頭に輝いているのであった。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
そうして宅へ帰ったら瓦が二、三枚落ちて壁土が少しこぼれていたが、庭の葉鶏頭はおよそ天下に何事もなかったように真紅の葉を紺碧の空の光の下に耀かしていたことであった。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
薬びん台に載せて始めてよく見ると、葉鶏頭に似た樹冠の燃えるような朱赤色は実に強い色である、どうしても熱帯を思わせる色である。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
山を降りると田甫路で、田の畔には葉鶏頭の真紅なのが眼に立った。
— 岡本綺堂 『秋の修善寺』 青空文庫
――澄太居は予想通りで、市にあつて市を離れたところに澄太らしいところがある、葉鶏頭がたくさんあつて、とてもうつくしい。
— 広島・尾道 『行乞記』 青空文庫
裳裾のようにパッとひらいた頽廃の夜が、葉鶏頭の花にも似た強烈な色彩に揺れて、イヴニングドレスの背中をくりぬいて見せた白い素肌が、蛇のようにくねると、そのくぼみに汗が汗ばみ、女の体臭を男の体臭が絞り出すような夏の夜の踊りに、体の固い若いダンサーのステップもいつか粘るのだった……。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
煤がふります、硝子戸に、燃えてしなへた葉鶏頭に。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
作例 · 標準
夏の花壇には、鮮やかな赤や黄色の葉鶏頭が咲き誇っていた。
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彼女は庭に葉鶏頭を植え、秋の訪れを楽しみにしている。
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葉鶏頭の独特な色彩は、見る人の目を楽しませる。
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